こどもの日と聞いてまず連想する代表選手は
こいのぼりではないでしょうか。
けれども昨今、こいのぼりを揚げている家庭をほとんど見ません。
以前は集合住宅のベランダにも
「団地サイズ」なる小ぶりのコイが複数なびいている風景を目にしましたが、
今では全くと言っていいほど見かけなくなりました。
景観を損なう、とか、落下したら危ない、
という理由で禁止しているマンションが多いそうですが、
子どものいる家庭の減少や、子どもを持つ世帯の価値観の変化も
町からこいのぼりが消えた一因ではないかと思います。
デイの利用者さまから見ると、
こいのぼりを喜ぶのはひ孫世代ということになるでしょうが、
それでも5月はやっぱりこいのぼり、
ということで、作りました。
色とりどりの複数のコイを紐でつないで……
空からの俯瞰図です。
屋根が景色に奥行きを感じさせてくれますね。
個々の家庭でこいのぼりを揚げなくなった代わりに、
たくさんのこいのぼりを一堂に泳がせる地域のイベントが全国各地で盛んです。
もう出番がなくなって、
押し入れで眠るか処分される未来しかないこいのぼりを
もう一度大空で泳がせてやりたいと願う大勢の思いが、
日本中の“こいのぼり祭り”の原動力になっているのでしょうね。